大泉クリニック案内
私は4月から大泉クリニックで働くことになりました。年齢は76歳ですがこれまで多くの経験を積んで参りました。
ここでは、私自身の医師としての来し方をお話しして、ご挨拶に変えたいと思います。
医学部を卒業し、卒後研修を行うインターン制度が廃止されて間もない昭和48年に医師となり、東京逓信病院で2年間、脳神経外科研修医として勤務しました。
その後、脳卒中の最先端治療を行っていた秋田県立脳血管研究センターで、36年間治療に励みました。
治療現場では、脳卒中の1カ月以内の死亡率は10%で、死を免れても多くの患者さんが重大な後遺症に苦しむという現実を目の当たりにもしました。私としては、治療の限界を感じざるを得ない日々でもあったというのが率直なところです。さて当時は、高血圧を治療すると脳卒中発症が劇的に低下することが注目され始めた時期で、これまでの経験を踏まえ、私は脳外科から「脳卒中の予防研究」にシフトするに至ったのです。
ここ数年は、自分の研究成果が治療の現場でどう生かせるかの臨床研究に興味を持って取り組んでいます。
健康長寿を実現するために、患者さん自らがどのような日常生活、どのような行動をすべきかは極めて重要です。
医学的なエビデンスに基づき、患者さんお一人おひとりの特徴に合わせて外来でご指導出来たらと思っております。
資格:老年病専門医、脳卒中専門医、日本内科学会認定医、産業医、東京都認知症サポート医
専門科目:内科、健康管理、老年医学